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仙台無駄学

「で?」を楽しむ

祝リニューアルオープン!細倉マインパークの変更点

 7月2日(土)細倉マインパークがリニューアルオープンされ一般公開された。

記念イベントが9時から始まり先着200名に紅白餅と缶バッチが配られたそうだが、10時10分に着いた私は260番目くらいで残念ながら入手できなかった。

それにしても朝からたくさんのお客さんでにぎわっていた。

その多くは地元の方と思われるお年寄りとファミリーだ。

 

それまでのB級スポットとして一部マニアに人気があったタイムトラベルゾーンに関しては過去の記事を参照していただきたい。

 

nazison.hatenablog.com 

 

 

 さて、総事業費は約2億4400万円とのことで栗原市にとってはかなりの一大プロジェクトであったはずだが実際にはどう変わったのか。結論から言うと、この坑道の後半部分から続いたタイムトラベルゾーンが全て撤去され、一部が細倉鉱山としての歴史を学べる展示や写真に変わったということが最大の変更点である。

 

・リニューアル後の変更点

 

リアルな人形で再現された事務所の内部に入れるようになった。

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マインパークの象徴でもあったホソキュリアン遺伝子受胎空間は休憩所になった。

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すっかりと何もない空間に生まれ変わり、キャプションには休憩所跡と書かれまるで何もなかった次第である。この場所はコンサートホールとしても使用するらしい。

 

運搬に使われていた通洞抗(高さ3m,幅6m)も新しく公開された。

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ここは元々神々との出会いと称し、様々な神様の壁画が描かれていたところ。

掘削機を使った作業員とその作業の説明が置かれた。

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実際に使われたという坑道内のシャワー室。

以前は公開されず裏に隠れていたのだろう。

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掘削機体験ゾーン。

実際の掘削機を触ることができるが、当然電源は入っておらず、ただ触れるだけです。

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地球の歩みと称し、恐竜の化石やエジプトの壁画、ツタンカーメンがあった通路には手作りランタンが吊るされていた。展示物は特になくもの広い空間に対してもの寂しさがある。

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堂々と突っ立っていたモアイも撤去。

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ここを登ったところに続くストレートには、ストロボと爆音が鳴り響き火山の大噴火の様子が展示されていたがもちろん撤去。

全体を通して坑道内の照明効果や音響効果は全てなくなってしまった。

坑道内ならではの演出で好きだったが...。

 

出口を出て直結するお土産コーナーは新しくなり、もう20年前のガチャガチャが中身も残ったまま置かれていることもなくなった。

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そしてそのお土産コーナーを出た隣には細倉鉱山資料館が新しく作られた。

しかしながらこれらの展示はマインパークからすぐ近くにあった細倉鉱山資料館がそのままこちらに移転してきた形式になっており、元々あった細倉鉱山資料館は閉鎖された。

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また、入り口横にある野外コンサートホールはテーブルとイスが新しくなり、屋根もとりつけられた(以前からあったかも?)。

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建物入り口から見た風景。

オレンジに塗られたところは駐車場だったが、このようにイベントができるようなスペースに変わった。

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555mも続くスライダーは以前と変わらず乗ることができた。

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・リニューアルの意図

 栗原市職員に聞いたところざっとこんな返答があった。

・観光のマインパークと教育の資料館があって、結局マインパークに来たファミリーが資料館に流れにくいという問題があった。

・それらを統合し複合型としてリニューアルした。

栗駒山ジオパークに認定されたことにより、栗原市が「学ぶ」を重視。

・ホソキュリアンなどもマニアの人には好評だったが「学ぶ」という観点から考えるとふさわしくないのかなと。

・観光の部分はコンサートホールや長い坑道などを使ってイベントを開催していくこと。

・地方だから一度行ったらいいという人たちをイベントで呼んでいきたい。

 

以下の観光マップからも伺えるように栗原市全体が「学ぶ」「遊べる」を重視した結果ホソキュリアンたちはやむをえず撤去したようだ。

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(栗原市のキャラクター ねじりほんにょ)

 

・感想

 新しく生まれ変わったマインパークを周っている道中、たくさんのお年寄りがいらっしゃり、話しを聞くと中には元作業員の方もいらっしゃった。発破作業の様子を見ながら元作業員のおじいちゃんが「んだっちゃ、ダイナマイト使ってやったんだべ」といえば、足場をみて作業員だったおばあちゃんが「これ(展示)は斜めだけど、(実際は)縦になってたから登りにくかったねぇ」という。

 これでいいと思った。細倉鉱山で働いていた人たちの思い出を振り返る場所、そしてそれを孫に伝えていく場所。閉山してからしか知らない世代のファミリーが子供をスライダーや遊具に遊ばせにいくついで鉱山も見て回り学ぶ。確かに、以前のように全国からマニアが集うような場所ではなくなってしまったかもしれない。全国各地に存在するマニアのためのスポットを選ぶか、その地域周辺の人のための学びと遊ぶためのスポットを選ぶか、どちらが幸福かは分からない。しかし、今日目の当たりにした光景を見て私は、細倉マインパークが選んだ道を全力で応援しようと思った。宮城県民であるからにはまた行こうと思うし、同行し初めて行った知人も「また行きたいなぁ〜」と言ってくれた。

 リニューアルオープンした細倉マインパーク。ファンの多くは「どうなった?ホソキュリアン?」であったが、ホソキュリアンは元いた母体へと還りもう姿を見せることもない。ゆえに全国からやってくる観光客は減ってしまうかもしれないがこれからは地域と寄り添ったテーマパークとして活躍していくのであろう。